実家の固定電話を何年も使っていないのに、毎月口座から一定額が引き落とされている――そんな状況に気付いて驚く人が増えています。
「2024年に固定電話のサービスが終了したと聞いたから、契約も自然になくなったのでは?」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、実際には2024年に行われたのは固定電話そのものの終了ではありません。
電話を使っていない、電話機を外しているという状態でも、契約を解除する手続きをしなければ料金が発生し続ける可能性があります。
今回は、なぜ使っていない固定電話に料金がかかるのか、不要な支払いを減らすために確認したい方法を紹介します。
2024年に変わったのは固定電話ではなく通信設備
「固定電話が終了する」という情報を見て、契約者側で何もしなくても利用できなくなると思った人もいるでしょう。
しかし、実際に変更されたのは固定電話サービスそのものではなく、電話会社が利用していた通信設備です。
従来の固定電話は「PSTN」と呼ばれる公衆電話網を利用していましたが、2024年以降、通信の仕組みがインターネット技術を利用した「IP網」へ移行しました。
この変更は通信会社側で実施されたため、多くの場合、利用者が特別な手続きをしたり、自宅で工事を行ったりする必要はありませんでした。
つまり、設備の切り替えが行われても、固定電話の契約が自動的になくなるわけではありません。
電話線を抜いても料金が止まらない理由
固定電話の料金は、電話をかけた回数だけで決まるわけではありません。
契約している回線を維持するための基本料金が発生しているため、まったく使用していなくても請求が続くことがあります。
一般的には、基本料金に加えて各種サービス料金などが含まれ、毎月1000円台から2000円程度になるケースがあります。
例えば毎月2000円の支払いを続けた場合、
1年間では約2万4000円 5年間では約12万円
もの金額になります。
使っていない回線を長期間そのままにしていると、気付かないうちに大きな固定費になってしまう可能性があります。
不要な固定電話を整理する方法
現在利用していない実家の固定電話を見直す場合、主な選択肢は「解約」と「利用休止」です。
今後使う予定がないなら解約
これから固定電話を利用する予定がない場合は、解約を検討できます。
解約すると毎月の基本料金は発生しなくなりますが、現在使用している電話番号を維持することはできません。
将来的に固定電話を復活させる可能性が低い場合には、シンプルな方法です。
いつか使う可能性があるなら利用休止
将来的に電話を再利用する可能性がある場合は、利用休止という方法もあります。
利用休止では一定期間、電話加入に関する権利を残すことができます。
ただし、再開時には以前と同じ電話番号を利用できない場合があるため、事前に条件を確認しておくことが大切です。
電話番号を残したい場合は別の方法も
長年使ってきた番号を変えたくない場合には、一時的に停止する方法もあります。
ただし、この場合は料金が発生することがあるため、「番号を残すメリット」と「維持費」を比較して判断する必要があります。
まず確認したいのは毎月の支払い内容
実家の固定電話が本当に必要か判断する前に、まずは請求書や通帳の履歴を確認してみましょう。
毎月引き落とされている金額が何の料金なのかを把握することで、不要な契約が残っていないか確認できます。
特に、親が以前から契約していた固定電話の場合、本人も料金を払い続けていることに気付いていないケースがあります。
放置すると年間数万円の差になることも
使っていない固定電話でも、契約が続いている限り料金が発生する可能性があります。
「電話機を外したから大丈夫」「サービスが終わったから自動的に停止した」と考えていると、不要な支払いが続いてしまうかもしれません。
一方で、災害時の連絡手段や高齢の家族の安心感など、固定電話を残すメリットもあります。
大切なのは、現在の生活スタイルに本当に必要かを見直すことです。
実家の固定電話、今こそ一度チェックする価値あり
押し入れや部屋の片隅に置かれたままの固定電話でも、契約だけが続いている可能性があります。
毎月わずかな金額に見えても、数年単位で見ると大きな出費になります。
まずは通帳や請求内容を確認し、利用状況に合わせて解約・利用休止などを検討してみましょう。
長期間使っていない固定電話を整理するだけで、家計の無駄な固定費を減らせる可能性があります。

